Q01 水イボの治療
プールに入りだした子供に水イボみたいなものができているようなんですが・・・
診断書
水イボは水イボウイルスによる伝染病で、真珠のような光沢のある小さなイボが生じます。接触により伝染し、プールでの伝染がよく知られています。水イボは自然に治りますが、その期間は6ヶ月から3、4年と幅があります。通常は無症状ですが、水イボの回りに湿疹を作り痒みを生じることもあります。イボの数は通常20個以下ですが、自家接種により爆発的に増加して何百にもなることがあります。このような場合はQOL(生活の質)を著しく損ないます。水イボ増加の危険因子は、痒みによるひっかき、皮膚乾燥によるざらつき、アトピー性皮膚炎などの湿疹の存在です。
水イボの治療は一つずつとる方法が中心です。これによる痛みが強いため、「自然に治るから無理にとらなくてよい」という考えもあります。しかし、いつまで放置しておくかの明確な指針がないので困惑される御両親も多いようです。そこで私案ですが、水イボの数が増えてきた、痒みがあって体をひっかくことが多い、皮膚が乾燥してざらついている、アトピー性皮膚炎がある場合は、放置をやめて治療をすることを提案いたします。現在水イボの治療は改良され、麻酔テープや薬品を使って、より痛みの少ない方法で行えます。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝