Q02 水虫について
水虫ってどんなものがあるんですか。また良い対処法があれば教えてください。
診断書
水虫は白癬菌(かび)による病気で、本邦患者数は2500万人と推定されています。水虫には指の間が湿潤する型、小さな水疱が出来る型、足の裏が厚くなる型、爪が白く濁る型があります。このうち痒みを感じるのは最初の2つで、後の2つは痒みがありません。また、痒い水虫でも次第に痒くない型に変わっていきます。したがって痒みの有無では診断や治療の判断はできません。診断には白癬菌の検出が必要です。
水虫の治療は白癬菌を死滅させることです。水虫の治療薬は大きく進歩し、現在の薬は白癬菌の殺菌力が格段に向上しています。一方、たとえば酢などの民間療法の白癬菌に対する効果は、専用の水虫薬に比べてはるかに劣るため水虫の完治は期待できません。爪の水虫の場合は外用薬の他に内服薬も必要となります。
水虫は、風呂のマット、スリッパなどに付着して家庭内で広がります。白癬菌の伝染力は強くありませんのですぐにはうつりませんが、家族内に水虫の人がいれば風呂マットはいつも乾かしたり、スリッパを各人専用にするなどして予防します。足に付着した白癬菌はすぐには皮膚には入りませんから、毎日足をよく洗うことも水虫の予防には重要です。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝