飲み薬や軟膏を使った治療
ナローバンドUVB療法、PUVA(プヴァ)療法
対象疾患:尋常性乾癬、尋常性白斑(通称、白なまず)、掌蹠膿疱症など
ナローバンドUVBはごく狭い波長の紫外線(UVB)を直接照射します。
PUVA(プヴァ)は、患部に紫外線(UVA)に反応する薬を塗布して30分~1時間後に紫外線(UVA)を照射します。
対象疾患:帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、神経痛
近赤外線を照射して皮膚の深部から暖めて痛みを和らげるのに使います。
対象疾患:イボ、老人性のイボなどの良性のできもの
液体窒素を用いて組織を破壊して治療を行います。
対象疾患:円形脱毛症、イボなど
アレルギー性のかぶれ(接触皮膚炎:例えばウルシかぶれ)を利用して行う治療法です。まず薬品に対してアレルギー性のかぶれを起こすようにします。この段階では強いかぶれを生じます。その後、この薬品を100倍~10,000倍に希釈し、1-2日程度続く軽い赤味と痒みを出す濃度を決めます。その後は決定した濃度で薬品を週に1回患部に塗布して患部を刺激することで治療を行います。
この治療に用いる薬品は、自然界や日常生活で接触することがないものを使う必要があります。当初はDNCBという薬品が使われましたが、発癌のリスクがあるため現在ではDNCBが治療目的で使用されることはほとんどなくなり、その後、SADBEという薬品が使われるようになりました。SADBEという薬品は安定性が悪く、取扱いにやや不便なため、その後すぐにDPCPという薬品が見つけられました。現在ではこの2つの薬品が主に使われています。
これらの薬品の対象疾患には違いがなく、治療効果もほぼ同等です。当院では主にDPCPを用いて治療を行っています。
対象疾患:帯状疱疹後神経痛
カプサイシンを含有して調整した軟膏です。
上記の帯状疱疹後神経痛にイオントフォレーシス療法などと併用します。
巻き爪の治療として、VHO、超弾性ワイヤ、形状記憶合金プレートによる巻き爪矯正を行っています。
肉眼やルーペなどを使って皮膚を見るときは皮膚の表面からの反射される光を見ていますが、特殊な装置を用いると皮膚の少し深部を透かして見ることができます。このようにして皮膚を観察することにより、ホクロやホクロの癌、皮膚のできものの診断を行います。
かぶれや金属アレルギーなどの原因を探すために行います。通常は背中に薬品を載せた絆創膏を2日間貼り、絆創膏をはがした日(2日目)、その翌日(3日目)、1週間目の反応を見て判定をします。
皮膚を米粒程度切除し、病理組織検査を行います。肉眼のみでは診断がつけられない病気の診断決定に役立てます。