巻きづめと陥入爪(かんにゅうそう)が主なトラブルです。
足のつめでよくるあるトラブルに巻きづめと陥入爪があります。
巻きづめとはつめの両横が丸まり、下の肉を挟みこむようになったものです。
巻きづめは、窮屈な靴を履き続けて横からの圧力でつめが丸まってくるために起こります。また、つめの水虫などでつめの下の皮膚が厚くなり、つめを押し上げることでも起こります。
陥入爪とはつめの先端の角が皮膚に刺さってつめの周りが赤く腫れたものです。 陥入爪の原因は深づめです。深づめをすると、つめは端まで切れているように見えます皮膚に隠れた部分にとげができます。つめが伸びるにつれてこのとげが皮膚にくい込んで陥入爪になります。
巻きづめは器具を用いて矯正を行います。よく行われている方法は、つめの先端に弾力性の高いワイヤを差し込んでワイヤの復元力で矯正する方法、つめの根元の両側に特殊なワイヤのフックをかけてつめを締め上げて矯正する方法、形状記憶合金のプレートをつめに貼り付けて矯正する方法があります。
陥入爪の治療では、くい込んでいるとげの部分の下に綿を詰めたり、とげの部分に鞘(さや)をあてたりして、とげが外に出てくるようにします。くい込んでいる部分を切り取るのは一時的には症状を軽くはしますが、つめが伸びると陥入爪が再発するのでお勧めできません。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝