短時間で発疹(ほっしん)が出没を繰り返す病気がじんましんです。
花粉が飛散する時期になると花粉症を生じる方が増えますが、同じようにじんましんを生じる方も増えてきます。
じんましんとは、蚊に刺されたような盛り上がった発疹(ほっしん)を生じる病気です。重要なことは、この発疹が数時間程度、長くても1日以内に跡形もなく消えるということです。個々の発疹は短時間で消えますが、しばらくするとまた新たな発疹が生じてきます。このように短時間で発疹が出没を繰り返す病気がじんましんです。
花粉症などに関連して生じるじんましんや食べ物によるじんましんは、アレルギーによるものです。じんましんはアレルギーの代表のように思われていますが、実は皮膚科を訪れる方の多くは、はっきりとした原因がなく生じてくる特発性じんましんであるということもわかっています。
治療は原因とはあまり関係なく、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を内服して治療します。これらの内服薬を服用してじんましんが出現しないようにすることで、通常は1カ月以内に出なくなります。時に、じんましんが1カ月を越えて続く場合がありますが、根気よく内服を続けることにより、そのようなじんましんは、やがて出なくなって号ます。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝