長くても6カ月程度で内服を終了します。
爪(つめ)の中に水虫菌が入ると爪が白く濁ってきます。
これが爪水虫です。通常つけ薬は爪の中まで効きませんので、飲み薬による治療が必要になります。
爪は水虫になっても少しずつ伸びているのですが水虫菌の進行速度の方が速いので爪から水虫菌が自然に押し出されることはありません。薬を飲むことにより水虫菌が死んだり、括動を停止したりするので、爪が伸びることで濁った部分が押し出されていきます。
通常足の親指の爪がよく水虫になりますがこの爪の長さは十数ミリあります。足の爪は月に1ミリ程度しか伸びませんので、爪が根元から先まで伸びるのには1年以上かかります。
爪水虫の飲み薬もこれ位続けるのかというと実はそうではありません。現在2種類の飲み薬がありますが一つは3カ月、もう一つは6カ月で内服を終了します。というのも,この期間内服をすると爪の申に薬剤が溜まり、飲み終わってから半年から1年位、つまり爪が生え変わる頃まで効力を持続するからです。爪の申の薬が切れる頃になっても治りきっていない場合は、そのときに再度治療を行うこともあります。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝