電気で焼き取るか、液体窒素で凍結して落とします。
首や脇にできる小さなイボのようなできものは、アクロコルドンとかスキンタッグと呼ばれるものです。手足などによく見られるイボは、イボウイルスによって生じる感染性の病気ですが、アクロコルドンは感染性の病気ではなく、中年以降に生じてくるもので、老人性のイボと近縁の一種の老化現象と考えられます。年を経るにつれて数を増し、一つひとつのイボもある程度は大きくなりますが、感染によって増えているわけではありません。首や脇の他に、股や脇腹などにもできてくることがあります。
このできものは、衣服などにこすれて発赤して痛みを生じることがたまにありますが、それ以外はほぼ無症状で、極端に大きくなることも無く、がん化もしない良性のもめなので、放置しても特に間題はありません。
治療は上記のように発赤して痛みを出す場合や、それ字体の見た目が気になる場合に行います。治療法は一つひとつを電気で焼きとるか、通常のイボと同じように液体窒素で凍結して落とじて行きます。どちらの治療法でも外来で簡単に行えますが、液体窒素で凍結した場合は、処置後しばらくの間色素沈着を生じることがあります。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝