葉狩皮膚科

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Q28  リンゴ病について

リンゴ病について教えてください

診断書

両側の頬(ほお)が赤くなり、腕、腿に網目状の赤い発疹(ほっしん)が現れます。

 昨年の冬頃よりリンゴ病(伝染性紅斑)が流行しています。この病気はヒトパルボウイルスというウイルスによって起こる伝染性の病気です。子供がこの病気にかかると、その名の通り両側の頬が赤くなり、その他に腕、腿に網目状の赤い発疹が出現してきます。一方大人では、頬の赤みはあまり起こさず、腕や腿の網目状の発疹や風疹のような小さな赤い斑点を体に生じたり、関節の腫れや痛みを生じます。
 このウイルスは感染すると初期に血液中に現れ、飛沫(ひまつ)感染でうつって行きますが、発疹が生じたときにはすでにうつらなくなっています。
 この病気は一度かかると免疫ができるので二度生じることはありませんが、頻繁に流行することがあまり無いために、大人でも免疫を持っていない人がかなりいます。今回の流行でも、子供以外に30代、40代の大人がこの病気になっています。
 治療は特に必要ではありませんが、妊婦がこの病気にかかると胎児にうつり、流産を起こしたりするので注意が必要です。
 この病気が治って数週問ほどたってから、入浴や運動後を契機に一時的に発疹が再発することもあります。

葉狩皮膚科クリニック 院長 

葉狩良孝

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