脱毛症には、円形脱毛症、AGAなどいろいろな病気があります。
脱毛症にはいろいろな病気があります。まずもっともよく知られているのは円形脱毛症でしょう。これは文字通り円形の脱毛が頭髪に生じるものです。重症になると、頭髪全体が脱毛したり、頭髪以外の体毛に脱毛を生じる事もあります。この病気は、本来自分の体を守るべきリンパ球が毛の組織を攻撃して脱毛を引き起こしているという自己免疫の病気と考えられています。
病気と言うよりは加齢による変化と考えられているのが、テレビでもおなじみのAGA(アンドロゲン性脱毛症、男性型脱毛症)です。これは男性ホルモンが作用して毛の成長期問を短縮させ、脱毛を生じるものです。その名の通り成人男性に見られる脱毛ですが、女性にも生じます。
毛は一定の周期で成長、脱毛を繰り返し、バラシスを保っていますが、この周期に乱れを生じて生じる脱毛もあります。このタイプの脱毛には、高熱後や出産後に生じる脱毛があります。
ホルモンの異常として甲状腺機能亢進症や低下症、栄養の異常として亜鉛欠乏や鉄欠乏、膠原病と呼ばれる全身の病気などでも脱毛症を生じてきます。また、抜毛癖とよばれる過度の抜毛行為により脱毛を来す心理的、精神的な脱毛症もあります。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝