皮膚の血行の異常で起こるもので、予防は暖めることです。
冬場に見られる病気にしもやけがあります。住宅環境の改善や子供の遊び方の変化などにより、昔に比べるとしもやけは少なくなっているといわれていますが、今でも決して珍しい病気ではありません。
しもやけは寒さに対する皮膚の血行の異常で起こりますが、その詳しい仕組みは実は未だにわかっていません。1日の温度差が10℃以上で気温が4~5℃のころに起こりやすく、期間としては初冬から春先まで見られます。また、しもやけのなりやすさは遺伝する傾向があります。
しもやけには大きく2つのタイプがあります。手や足の指全体が樽柿のように赤く腫れ上るタイプと、小型の赤い斑点があちこちにできるタイプです。重症になるとみずぶくれや傷を生じてくることもあります。
しもやけの予防は暖めることです。つまり、当たり前のことですが、手袋や靴下などの暖かい防寒具を着用したり、暖房をすることです。ひとたびしもやけになると、1~2週間以上症状が続くので、飲み薬や付け薬で治療を行います。治療薬としてはビタミンEがよく使われています。入浴時の手足の指のマッサージも有効です。
葉狩皮膚科クリニック 院長
葉狩良孝